第2回は、わたしchikaからお伝えいたします。

私はサックス演奏しますので、声帯と筋肉については考えることも多いのです。

今日はそんなお話しから!

 

声帯と筋肉の関係性

今日はちょっと難しい話からスタートです!

 

私達は声帯を振動させて歌声の元になる原音を作り出し、その音が響くことにより声を出しています。

声帯は、喉仏の内側にあり「息」を「音」へと変換する非常に重要な部分です。

しかし声帯は筋肉ではなく粘膜で出来ているので、負担をかけすぎてしまうと、ポリープが出来てしまったり炎症を起こしてしまい、日常生活に大きな悪影響を及ぼしてしまいます。

 

歌が上手くなるために毎日練習することはとても大事ですが、間違った使い方をしてしまうと深刻な問題を抱える事になります。

 

声帯の周りの筋肉を鍛えつつ、ストレッチで柔らかくすることにより、声帯に無理な力がかからず自然な歌声が出せるようになります。

効率よく声が出せるように訓練をしていきましょう。

 

ストレッチ・ウォーミングアップ

スポーツ選手が運動を行うのと同じように、声を出す前に筋肉を温めることが必要です。

身体が固まったまま発声を行おうとすると、思うように声が出なかったり、声帯のコントロールが難しくなります。

まず、歌う前に筋肉のストレッチをしてウォーミングアップをしましょう

 

 

ここでは、5つのストレッチをご紹介します。

★首周りのストレッチ★

1.首を左右に倒し、曲げた方の手で頭を押さえて首の筋肉を伸ばします。

2.顔をあげて、首の前面の筋肉を伸ばします。

3.顔を下げて、両手で後頭部を押さえ後面の筋肉を伸ばします。

4.顔を斜め後ろに傾けて、首横の筋を伸ばします。

5.首をゆっくり回します。

6.首から顎にかけての筋肉を手でもみ、ほぐします。

 

★喉のストレッチ★

1.顔をあげて口を開き喉を広げます。

2.舌を真上に突き出し、喉の内側の筋肉を伸ばします。

3.顔をあげたまま、舌を元の位置に戻し、また舌を出します。

4.この動作を繰り返します。

 

★表情筋のストレッチ★

1.「イ」の発音で、奥歯を噛まずに口を横に開きます。

2.「ウ」の発音で、唇を前に突き出します。

3.この動作を繰り返します。

4.口周りや、頰骨の辺りを手でもみほぐしマッサージをします。

 

★肩の胸のストレッチ①★

1.肩甲骨を大きく動かすように意識をしながら、肩を前に回します。

2.同じように肩を後ろに回します。

2.体を横に倒して、片手を上げ、脇腹の筋を伸ばします。

3.左右で2の動作を繰り返します。

4.両手を組んで上に上げ、体を後ろに反らしながら胸を開きます。

 

★肩の胸のストレッチ②★

1.足を肩幅に開き、姿勢を正して真っ直ぐ立ちます。

2.両手を後ろで組みます。

3.肘を真っ直ぐに伸ばします。

4.肘を伸ばしたまま、身体を前に倒し、手を上に上げます。

 

 

肩や胸の筋肉は発声と関係がないように思えますが、声帯と全身の筋肉を連動させるためのとても重要な場所です。

これらのストレッチをするだけで、声を出すために必要な筋肉がほぐれ声が出しやすくなります。

また、顔や喉などの部位だけでなく、声を身体に響かせる為には全身の柔軟性が必要になります。

日頃から、こうしたストレッチを取り入れて身体全体を柔らかくすることを心がけてみて下さい。

歌を歌うには、自分自身の身体が楽器となるので、日々のケアがとても大切です。

身体を労わりながらリラックスした状態で歌を歌えるようにトレーニングしていきましょうね!

 

chika