こんにちは!ボイストレーナーのrinaです!
今日は「ビブラート」についてご説明します。
みなさんビブラートって聞いたことありますよね?
‘あぁあぁあぁあぁ’揺れながら長く伸びている声ですね。
何気なく使われているビブラート。例えばどんなものがあるでしょうか?
MISIAの「everything」という曲はとても分かりやすいです。
サビに出てくる「♪everything~~~~」というところで声が揺れていませんか?
これはわざと揺らしている「ビブラート」なんです。
男性アーティストでいうと平井堅の「瞳を閉じて」もビブラートを多く使っています。
サビの盛り上がるところ「♪それだけで~~いい~~~~」ここはきれいなビブラートがかかっています。
ビブラートって?
ではビブラートというのは、どういうもののことをいうのでしょうか?
そもそもビブラートは、声を出す際に、音を伸ばしてその音の高さを揺らして出すことを言います。
まっすぐ出すことも大事ですが、こうして揺らすことで心の揺れ、気持ちの強さなど色々な心情にリンクさせ新しい表現を広げることができるのです。
ではビブラートを出すにはどうしたらいいのでしょうか?
練習方法はいくつかありますが、まずはビブラートには大きく2種類あります。
横隔膜を揺らしてかけるものと、声帯を早く動かしてかけるもの。
前者は大きくしっかり動きますので、ジャンルでいうと演歌や歌謡曲、強くビブラートを出したい時に主に使う事が多いです。
後者のビブラートは、ナチュラルでソフトなビブラートなので、j-popでは多く使用されています。
それではいくつかビブラートの練習法をご紹介いたします。
練習法 その1 ドギーブレス
これは横隔膜を動かす前者のビブラートの練習法です。
犬が暑い日に舌を出して「ハッハッハッ」と呼吸しているのを見かけたことがあると思います。舌を出しているのは体温調節なので、舌は出さなくて大丈夫ですのでこれの真似をしてみましょう。
少しずつ早く息を吐いてみましょう。お腹のみぞおちあたりの横隔膜が動いているのを感じることができれば成功です!
横隔膜を動かしているそのままの状態で「あーーーー」と声を出してみましょう。
ビブラートの体験ができると思います!
いかがでしょうか?スムーズには出来なくても、少し揺らすことができましたか?
練習法 その2 音を上下に揺らしてみる
これは後者の声帯でかけるビブラートの練習法です。
まずは「あーーーーー」を声をまっすぐ伸ばしてみましょう。
そこから今度は音を少し上げて、戻して、上げてを繰り返してみましょう。
「ぁあぁあぁあぁあ~~~」というように音の上下を繰り返します。
その刻み方を少しずつ早く細かくしていきます。
このとき気をつけなくてはいけないのが、息を吐き続けることです。
声を運んでくれる息が無いと、声自体が伸びません。
また力まずリラックスすることも大切です!
それでは是非楽しくビブラートを練習してみてくださいね!
rina