こんにちは!ボイストレーナーのrinaです!
皆さんはカラオケやライブで歌う時、どんな姿勢で歌っていますか?座ってしっとり歌う方も、立って踊りながら歌う方もいると思います。ボーカルは身体が楽器です。どんな形でどんなふうに鳴らすかで音や鳴らしやすさは全然変わります。
今日は「歌う時に良い姿勢」についてご説明します。座って歌う方も踊りながら歌う方も今回は基本的なスタンディングの姿勢をお伝えしますので、そこをベースにアレンジしてみてくださいね!
顎は引く?!
レッスンをする際によく「歌う時は顎は引いたほうがいいんですか?」という質問を受けます。
高い音や強い音を出そうとすると、顎を上げて音程を調整しようとして結果的に顎が出てしまいがちになります。これは心理的にとても理解できますが、顔の動きで音程を取るのは癖がついてしまっていると楽に感じますが、実際はNGです!
顎を出す、つまり下あごを出すという動きは、物を飲み込む筋肉を使います。そうすると息を吸ったり吐いたりの呼吸する動きはしづらくなります。歌う上で呼吸する動きが阻害されてしまうのは致命的ですね。
しかしだからといって、顎を引こうとすると今度は首に力が入ってしまいます。これも声帯の周りの筋肉を固めてしまうので、なめらかに歌いにくかったり、喉が閉まって喉声になってしまったりする可能性があるのでNGです。
じゃあどうすればいいか?顎を引くのか引かないのか!
結論!
結論、顎は「軽く引く」が良い姿勢です。
あいまいだなぁと思う方もいると思いますが、いい姿勢は顎の位置というより、頭の上から真上に紐のようなもので吊るされているように、引っ張られているように立つのがベストです。頭頂部から生えている紐を誰かに引っ張られているように立つと、顎が少し引かれた状態になりませんか?そしてこうすると喉周辺も詰まることなく解放することができます。呼吸する道である喉も確保することができるので結果的に声が出しやすくなるのです。
ただこの姿勢は顔の動きで音程を上げることができないので、最初は高い音を出す調整が難しいかもしれません。練習と慣れが必要です!でもめげずに頑張ってみましょう!
この時に大切なのは腹式呼吸を見直すことです。息を強く短く一気に吐いたり、長くゆっくり吐いたりすることで音程を調整できるようにすることが大切です。
もうひとつ気をつけていただきたいのは、腰や背中も真上に引っ張られているように意識してあげることです。「姿勢を良くしよう!」と思うほど腰を反り返してしまう方がいます。この姿勢はお腹に力が入れにくく、腹式呼吸を邪魔してしまうので気をつけましょう!
rina