こんにちは♪インストラクターのchikaです!
今回は、発声するときの声の悩みについてお話ししていきたいと思います。
自分の歌声には、必ずしもクセがあります。
良かれと思って歌っていた声は、もしかしたら発声のバランスが取れていない間違った歌い方をしているかもしれません。
声の悩みの原因を突き止めて、重点的に克服していきましょう。
「原因を知ることが大切」
まずあなたの歌声の悩みは、何が原因なのか知ることが大切です!
ここでは、生徒さんが良く悩んでいる歌声の大きな悩みを2つ挙げていきます。
①音程が悪い
歌を歌うとき、音程よく歌うことはとても大切です。
音程が悪くなる原因は、身体や喉に無駄な力が入って声帯が上手く動かなかったり、頭の中で考えている音のイメージが曖昧であることが挙げられます。
一つ一つの音をしっかりとイメージして、ピンポイントでその音を当てられることが必要となってきます。
・高音域で音程が上がってしまう
声を張って出そうと力んでしまうと、声がうわずってしまいます。
喉と舌をリラックスさせて首の力をゆるめて歌うようにしましょう。
・全体を通して音程が下がってしまう
音程を維持しようと体や喉に力を入れると、声帯の動きが悪くなり、音程が下がってしまいます。
首を真っ直ぐに伸ばし、お腹に力を入れずに歌うことが大事です。
・音程が定まらずふらついている
声を出すときに、その音のイメージが出来ていないと安定しない音程になってしまいます。
鼻歌や裏声に近い声で歌うと、喉ではなく顔の中で声の響きを感じることができます。
音程を感じる習慣をつけると、音程へのイメージ力が身につきます。
②高音が出しにくい
高い声を出すとき、喉に必要以上の力が入ってしまい、声が出にくくなってしまいます。
声帯をコントロールして、無理なく高音が出せるようにしていきましょう。
・地声の音域が狭く高音が出ない
低い地声の喉の感覚や響きのままで高音域を出そうとすると、喉が高い声に対応出来ません。
正しい姿勢を保ち、体や喉から力を抜きリラックスした状態で声が出せるようになると自然に音域が広がります。
楽に高音を出すには、地声の感覚で高音が出る場所をつかむことで、裏声への移動も楽になります。音域が変化した感覚を受け入れることが大切です。
・裏声が響かない
地声から裏声(ファルセット)へ移るとき、息を弱くしてしまうと裏声が響かなくなってしまいます。地声の発声で無駄な力みがあっても、裏声にうまく切り替えられません。
ファルセットは、喉を広げて息を逃すようにやさしく細く声を出しましょう。このとき喉や舌の力を抜いて、息をやさしく流すようにイメージして発声をしてみましょう。
このように自分が出したい音がすんなり出なかったり、ひっくり返ってしまったりということがよくあります。
喉に無駄な力を入れずに、声帯をコントロールしていかなければいけないので、簡単には解決できない問題かもしれません。
でもリラックスした喉の感覚が分かれば、すぐに高音域が楽に出せるようになると思います。
出なかったとしても焦らずに、喉や体の動きを確認しながら練習していきましょう!
③声が響かない(声が小さい)
声は、身体の中の空間に響かせて音となります。喉の開き、そして体が伸びているか、息の流れる道は自然かどうか、ポイントをしっかりチェックしていきましょう。
・声がかすれる、息がもれる
声帯がうまく振動しないとかすれ声や息がもれるような声になります。
声帯が触れ合う位置や角度が正しい状態のときの、響きや感覚を覚えることが大切です。
・歌う声が小さい
口をあまり開かず、表情筋も動いていない状態で歌っていたり、姿勢が悪く、息を吸えてない場合は、声が響きません。
顔の表情筋のストレッチをすると口や喉が開き、表情豊かに歌い上げることが出来るようになります!
声が小さいなーと思っている方は、普段から大きな声で会話をして、そのまま歌うと声でが出やすくなります。
④滑舌が悪い
滑舌が悪い原因は、舌に力が入ってしまっているか、口が開いていない、響きが悪いなどの原因が挙げられます。
口をしっかりあけて、音の響きをつくることが大切です。
そして、舌の根元は声帯や喉周辺の筋肉 わ器官と連動しているため柔軟性が必要になります。
・発音しづらい音がある
裏声の「あ」「え」が苦手な人や、地声で高い音の「い」「う」の発音が苦手な方が多くみられます。
口の中が縦にしっかりあけられない人は、「お」「う」の発音が苦手です。
日本人は、言葉を喉でつくる習慣があるので、母音と子音を発声するときの舌の動きや口の中の空間を調整しなければなりません。
鼻腔の下には、軟口蓋といって声質や言葉の発音などの調音に強く影響する部分があります。
軟口蓋を引き上げ、聞き取りやすい発音になるよう心がけましょう。
・言葉がこもっていて、聞き取りにくい
口がしっかり開いていないと、声量が制限されてしまって声がこもり、言葉がはっきりと聞こえてきません。口をあけているつもりでも、実際はあまり開いていなかったりします。
表情筋を動かし、舌の根元も硬くないか意識しながら、自分が歌っている姿の動画を撮ったり鏡を使ったりして、視覚的にチェックしましょう。
みなさんが普段歌う時に感じている苦手な部分は、何が原因なのかを突き止めて意識して直せるようにしていきましょう。
⑤喉がつかれる
声は、呼気が声門を通るときに声帯を振動させて声となって出ていますが、そのときの摩擦が強すぎると喉が痛んでしまいます。
喉に無駄な力が入っていたり、体の各部分の器官や筋肉のバランスが悪くなると声が出にくくなることもあります。
・すぐに声がかすれてしまう
首をしっかり起こして、みぞおちのあたりの力をゆるめて歌うことで喉の力が抜け、声がかれにくくなります。
喉に無駄な力を入れたまま大きな声で歌うと、声帯の柔軟性が失われてしまい声をしっかり出すことが難しくなるので、声帯が正常の位置のまま歌えるように気をつけましょう。
・高音を必要以上に大声で歌ってしまう
高音が出にくいという思い込みで必要以上に喉に力を入れて呼気で強く音を押し出そうとしてしまいます。
高音のときの自然な響きや、地声の感覚で発声するミックスボイスを覚えて、お腹や喉に無駄な力を入れないように注意しましょう。
声量のコントロールが出来るようになり、喉の疲れがなくなります。
⑥リズム感が悪い
リズム感は、毎日音楽に合わせて体を動かすことで身につき、歌うときのリズム感は、発声を改善すればよくなります。
リズム感が悪い原因には、リズムが取れない場合と歌うときだけリズム感が悪くなる場合があります。
どちらが原因なのか考えてみましょう。
・体でリズムが取れない
この場合は、1つ1つの動作に力が入り過ぎて、リズムに合わせて動く流れがつくれずたどたどしい動きになっていることが原因です。
まず体で表の拍のリズムを取れるように練習します。そして、次は裏拍、8ビート、16ビートのリズムに合わせて、慣れてきたら声を出しながら練習してみましょう。
・歌をうたうとリズム感が悪い
体のリズム感と発声が繋がっていないことが原因です。声でリズムを取ろうとするため、体や呼吸で取ったリズムと発声のリズム感が連動しません。
声の力ではなく、体や呼吸のリズムで発声をして歌えるように気をつけてみましょう。
⑦息が長く続かない
肺活量が少なかったり、呼吸の方法が正しくないことだけが原因ではありません。
声帯が効率よく振動すれば、息は長く続き、問題なく歌えるようになります。
・息がもれたような声になる
姿勢が悪かったり、首が前や後ろに倒れていると声帯のすき間が大きくなって息の混じった声になります。
首の角度に注意して、練習をしましょう。
ストレッチもしっかり行い、声帯の動きを理解してから、どの位置で歌えばしっかりした発声が出来るのか確認しましょう。
7つの声のお悩みをピックアップしてみました!
あなたが当てはまるものはありましたか??
原因を知ることですぐに直せることも沢山あります。
自分自身の体が楽器ということをしっかりと理解して、良い声が出せるように長期的に向き合っていきましょう!!
今後は、発声をするにあたっての基本からお話していきたいと思います!!
chika