こんにちは!インストラクターのsincoです。
レッスンでは、のびのびと気持ちよく出せる歌声をいろんな角度からアプローチをしております。
呼吸、発声練習、抑揚のつけ方、ビブラートなどのスキルと、マスターするには沢山の事を出来なければならない!と思われますが、
実は非常にシンプル!
しかしこのシンプルな事を常に意識し続けて練習し、無意識に出来るまでに至るのがなかなかできない事なのです。
たった2つのポイント
私がレッスンでいつもチェックを欠かさないポイントは実は2つ!2つのみ!
これがしっかり出来ている歌い手さんは歌声も自由で気持ちよく、聴いている方も自然と歌の世界に入り込めるのです。
そのポイントとは、、
①歌声のスタート=腹式呼吸
②歌声のゴール=口
です!のみ!簡単でしょ?しかしここが難しい。
スタートの腹式呼吸は、ボイストレーニングをした事がある方なら、まず練習するので意識していると思います。
よくレッスンでも「お腹がうまく動かなかったです」と悔しがる様子が見られます。
なので腹式呼吸は出来てる出来てないに関わらず、意識は出来ていると思います。
今日は意外に意識出来ていない「口の開き」について、書いていきましょう。
「口の開き」とは?
口が大きく開いてない時の歌声はどう聴こえているか。
歌詞が伝わらなく、声が遠くまで届かなく、自信なさげ、、
非常に残念な事になってしまいます。
そうならないように口の開きを練習していきましょう。
口を開くとは、正確には
「上アゴを持ち上げて上部の空間を大きくとる」
という事です。
口を開いてと言われたら、多くの方は下に引っ張ります。これ実は逆効果!
下顎に力が入ってしまい、喉にまで力みが伝わります。
ですので、上アゴを開く練習をしましょう。
ここからは具体的な練習方法です。
具体的な練習方法
○爆笑の口を作る
上アゴを持ち上げるには、表情筋がとても大切になります。
爆笑をした後、ほっぺたが痛くなった経験がありませんか?
これは表情筋が上アゴを開けた結果です。
痛くなるということはいかに普段使ってないかがわかりますよね!
口角が斜め上に持ち上げるよう、表情筋をめいっぱい使います。
ほっぺた、目、眉を上に引き上げることを意識して、(口角の持ち上げは、まず眉毛から!です)発音の基本となる母音【あ、い、う、え、お】の発音がクリアにできるようになるまで発声します。
力がどうしても入ってしまう方は、息を自然に流せる「は行」での練習をお勧めします。
正しく開いているときの声はとてもクリアで気持ちよく伸びやかな声になります。
これがどの音でもはっきり発音できるようにしましょう。
高音は特に下アゴに力が入りがちで、発音がくずれやすいので気をつけましょう。
上アゴが高い音程をつくっているんだ、と意識しましょう。
口角を上げるだけで半音は簡単に上がるんですよ!
○強攻策!割り箸作戦!
表情筋がどうしても動きにくい方にお勧めします。
口周り1点集中で、結果も自分でわかりやすい練習法です。
割り箸を前歯で噛みます。そのまま歌詞を読みましょう。
この方法は下アゴが固定されてしまうので、下アゴの開きは助けてくれません。
口の中で上アゴが開いていると、はっきりとした発音で読むことが出来ます。
発音は息のコントロールと舌の動かし方で決まりますので、口の中に広い空間を確保し、舌、息が自由に動ければ、この状態でも、はっきり発音することが可能です。
歌詞が読めたら、音楽に合わせて歌ってみましょう。早いスピードでもクリアに発音出来たらパーフェクトです!
余談ですが、この練習、滑舌が悪くて悩んでいる方にも非常にオススメです。
営業職の生徒さんで、「電話の声が聞こえやすくなったと言われた」という嬉しいお言葉もありました!
スマートな練習方法ではないですが、案外こういう原始的なやり方は分かりやすいので、恥ずかしさを取っ払ってやてみてくださいね!
今回のまとめ
いかがでしたか?上アゴを開く口の開け方は、まさに「言うが易く行うは難し」。
歌声のスタートである、腹式呼吸でしっかり息を送り出すことが出来たら、ゴールの口ではその息を十分に送り出せるように、空間を作ってあげましょう。
日々の生活の中でも意識出来ることなので、ちょっと頭の片隅においてやってみて下さいね!
(追伸:インストラクターのつぶやき)
口をあける練習をすると、あくびの形に似ているため、本当にあくびが出る。
あくびって、すると本当に眠くなってしまうので、レッスンでは続けるべきか、眠そうだからやめるべきか、結構葛藤します。。。退屈なイメージがつかないように色々な手段を考えます。ボツになった練習法も多数・・・。
練習するにしても地味なポイントだけど、本当に大事なので!皆さん!なにとぞ飽きずに続けてくださいね!
sinco